Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ねこののみとりぶし
猫の蚤とり武士
国枝 史郎
Lisez 猫の蚤とり武士 (ねこののみとりぶし) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 185 496 caractères · 368 écrans
「あぶない、松浦氏、背後からはあぶない!」
ハッと退いた間一髪に、疾風迅雷! うしろ斬り!
「あッ」
民弥だ!
斬られたか?
いや助かった助かった!
背後からはあぶないと云われたとたんに、さてはいつぞや鵜の丸殿に、話しに聞いた入谷田圃の、うしろ斬りの悪剣の持ち主か! ……で、横斜めに退いたからで、辛うじて難をまぬかれた。
が、その二人が相手を知って、さすがにギョッとした隙を狙い、三十郎は脱兎の如く、裏木戸の方へ走り出した。
「エイ」
菊女が声をかけた。
夜空を切って閃いたは、三十郎を目がけて菊女の投げた、短刀の刃に他ならなかった。
振りかえりざま、
バッ!
叩き落とした。
と、三十郎の覆面が、その一刹那地へ落ちた。
「やア汝は刃三十郎!」
叫んだは松浦民弥であった。
「父の敵! 汝! おのれ――ッ」
今は夢中、復讐の一念、危険も忘れて斬り込んだ。
鏘然!
一合!
飛び違った。
父の敵を討つのであった。
民弥の意気は天を衝き、鉄壁をも貫く勢いであったが、三十郎はこれに反し、敵を討たれるという弱味があって、太刀先がにわかに鈍って来た。
「松浦氏、こいつが敵か?」