Classiques japonais avec furigana
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きょうしゅうのしじん よさぶそん
郷愁の詩人 与謝蕪村
萩原 朔太郎
Lisez 郷愁の詩人 与謝蕪村 (きょうしゅうのしじん よさぶそん) de 萩原 朔太郎 (はぎわらさくたろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 39 038 caractères · 78 écrans
海手より日は照つけて山桜
畠うつや鳥さへ啼ぬ山蔭に
柴漬の沈みもやらで春の雨
しかしこの句の生命は、人間という言葉の奇警で力強い表現に存するのだから、某氏のように読むとすれば、平凡で力のない作に変ってしまう。蕪村自身の意味にしても、おそらくは「人間」という言葉において、句作の力点を求めたのであろう。
海手より日は照つけて山桜
海岸に近い南国の風景であり、光と色彩が強烈である。蕪村は関西の人であり、元来が南国人であるけれども、好んでまた南国の明るい風物を歌ったのは、彼自身が気質的にも南国人であったことを実証している。これに反して芭蕉は、好んで奥州や北国の暗い地方を旅行していた。芭蕉自身が、気質的に北国人であったからだろう。したがってまた、芭蕉は憂鬱で、蕪村は陽快。芭蕉は瞑想的で、蕪村は感覚的なのである。
畠うつや鳥さへ啼ぬ山蔭に
山村の白昼。山の傾斜に沿うた蔭の畠で、農夫が一人、黙々として畠を耕しているのである。空には白い雲が浮び、自然の悠々たる時劫の外、物音一つしない閑寂さである。
柴漬の沈みもやらで春の雨
春雨模糊とした海岸に、沈みもやらで柴漬が漂っている。次の句も類想であり、いずれ優劣のない佳句である。
よもすがら音なき雨や種俵