Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しゅうぶん
醜聞
山本 周五郎
Lisez 醜聞 (しゅうぶん) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 22 900 caractères · 46 écrans
ことに吾平という男が付いているのだし、自分の女に乞食までさせるようだとすると、性分もより悪くなっているだろう。さくらを手先に使ってこちらの肚をさぐり、もっと多額な金がゆすれるとみて、新らしい方法をとるために、急にいどころを変えたとも思える。
「表沙汰にできたらなあ」と功兵衛はまた呟いた、「――しかし瘤があるからな、侍の面目、家名、人には見せられない瘤か、さくらにはそれが見えたんだな」
もしもかれらが新らしい手を打ってくるとすれば、もう隠しとおすことはできない。妻ふじは子を産もうとしている、さくらを病死と届け出たことや、偽りの葬礼などもあばかれるだろう。けれども、それを逃げていてはだめだ、どういうことになろうとも、いまこそ正面から事実にぶっつかるときだ、と功兵衛は肚をきめた。――かれらがなにか企んでいるとすれば、さくらがまた呼びかけるにちがいない。そう思ったので、下城のときには必ず供を先に帰らせ、功兵衛はいつもの道を通って独りで帰った。二度めに降ったのが根雪になり、それからほぼ一日おきくらいに、乾いた粉雪が降った。功兵衛は同じ道をまいにち通ったが、呼びかける者はなかった。