Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
せいどうのキリスト
青銅の基督
長与 善郎
Lisez 青銅の基督 (せいどうのキリスト) de 長与 善郎 (ながよよしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 66 703 caractères · 133 écrans
伯父は上気して顔をまっかにし、彼がグッといって一時息がつけなかったほど荒々しく地べたにほうりなげ、そして周囲の人を見ながら「うるさいやつじゃ!」とどなってとげとげしく笑った。ほうり出された彼はころげながら伯父の足を力いっぱいピシャピシャとうった。そして腹の底からの軽蔑と憎悪とをもって伯父をにらみつけながら「帰ろうよ! 帰ろうよ!」と火のごとく叫んできかなかった。
「この弱虫めが! だから来るなといったに!」伯父はこういってにくにくしげに少年をにらみながらも彼を引きつれて帰った。
少年は生長し、武士道によって教育された。「気が弱い」「意気地なし」ということは彼にはこの上ない恥辱に思われて来た。彼はまた熱心な忠君愛国主義者になった。そして日本の国土をねらう夷狄の悪魔につかれた者、国賊が虐殺されることは当然な正しい制裁だと考えるようになった。彼は十字架を作ってはそれをぶちこわす遊戯に快感を感じ、切支丹と指をさされる者には石をぶっつけた。そして、彼が十六の秋、ちょうど父が外国へ行って留守であったので、無理にいやがる母の手を引いてまた虐殺を見に行った。
その時の虐殺ぶりは、彼らがそこへの途中脳貧血を起こして頭をかかえながら戻り来る何人かに行きあったほどまたいっそう残虐をきわめたものであった。