Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
さぶ
さぶ
山本 周五郎
Lisez さぶ de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 210 521 caractères · 415 écrans
――博奕をしていた連中も、手習いの机に向っていた者も老人たちも、それまではみな身動きさえしなかった。眼に見えない鎖で縛りつけられでもしたように、その場のすさまじいありさまに圧倒されていたが、りゅうが動きだし、その手で匕首の刃が光ったとき、万吉が夢からさめたようにとびあがった。
「あにいうしろだ」と万吉は叫んだ。
栄二はりゅうに眼をやり、義一を殴っていた杖を持ち変えながら、こっちへ来る万吉に背を向けたままどなった。
「手を出すな、万の字」栄二の声は部屋いっぱいにひびきわたった、「おめえ役所へいってくれ、誰も手出しをするな、これはおれの仕事なんだ」
りゅうは匕首の刃先を上に向け、こっちの耳に聞えるほど荒い息をしながら、じりじりとまをちぢめて来た。栄二はすばやく、義一がのびたまま動かないのを見てとり、そこへりゅうが躯ごと突っかけて来ると、撞木杖を右から左へと振った。りゅうの突っかけた匕首は栄二の左の肩に突き刺さったが、杖で首を強打されたりゅう自身は横へすっとび、板の間の上り端へ転げ込んだ。栄二は隙を与えず駆け寄り、杖を振りあげて殴りつけた。杖は頭に当り胸に当り、横から顔を打った。