Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
さぶ
さぶ
山本 周五郎
Lisez さぶ de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 210 521 caractères · 415 écrans
「お願いだ、助けてくれ」りゅうは倒れたまま、両手で頭を抱えながら叫んだ、「もう勘弁だ、誰か助けてくれ、死んじまうよう」
だが栄二は力をゆるめなかった。りゅうもまた見るまに血まみれになり、動かなくなった。栄二は殴るのをやめ、義一のほうを見た。義一は俯伏せになり、流れだす自分の血に顔を浸したまま呻いていた。
「――さあ」と栄二は博奕をしていた集りのほうへ呼びかけた、「もうすぐに役所から来るだろう、ほかの部屋の者はいまのうちに帰ってくれ、早くしないとかかりあいになるぞ」
十五、六人いた集りの中から、半数以上の者が立ちあがり、怯えたように土間へとびおりると、はだしのまま戸口から逃げだしていった。
「与平さん」と栄二が云った、「万の字は役所へいったか」
「いったよ」と与平が答えた。
そのとき戸口から小島良二郎がはいって来た。彼は走って来たとみえ、肩で息をしながら部屋の中を見まわし、のびている義一とりゅうの姿から、栄二へと眼を移した。
「私がやりました」と栄二は云った、「いま役所へ届けたところです」
小島の顔が硬ばり、なにか云おうとして口をあいたが、ものは云わずに刀を抜いた。