Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

さぶ

さぶ

山本 周五郎

Lisez さぶ de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 210 521 caractères · 415 écrans

Aozora Bunko

十五の一

着物をぬぎ、寝衣をひっかけたところで、なめらかにひき緊った小さな肩と、くびれた裸の脇腹とが、おどろくほど新鮮に嬌めかしく感じられた。

「おらあだめなやつだ」さぶはそう云って横に転がった、「おらあ一生、半端もんだ」

十五の一

栄二はさぶの仕事の手伝いから始めた。よくって中どころの襖、たいていは長屋用のからかみであり、ときに表通りの商家や、囲い者の家の障子の張替えなどもやった。あしかけ三年あそばせていた腕のなまりを、そういう駄仕事から始めて、取返そうと思ったのだ。

「こんな仕事はいいよ」とさぶはきまり文句のように云った、「栄ちゃんなんかには勿体ない、おれ一人で片つけるよ」

「いいったら」栄二はいつもうるさそうに答えた、「心配するなよ」

さぶは金杉の家へ移り、朝八時に来て、夜なべがなければ、晩めしを喰べて帰った。夜なべをするほど仕事は多くなかったし、御徒町の経師屋にもあまり仕事はなかった。初めに俗っぽい大幅の表具を頼まれたとき、まだ腕がなまっていて表具はできない、と断わったのがわるかったらしい。芳古堂の名を鼻にかけていると思われたようで、それまでさぶにまわしていた仕事まで減らされてしまった。