Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

さぶ

さぶ

山本 周五郎

Lisez さぶ de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 210 521 caractères · 415 écrans

Aozora Bunko

四の三

「おれも本町に用があるんだ」

栄二は起きあがろうとし、おのぶはそれを押えつけた。

「おれにさわるな」と栄二が云った、「おれの躯は元のままじゃあねえ、泥みてえにけがれちまったんだ、おらあもうだめな人間だ」

四の三

栄二がもう起きるようすのないことを認めてから、おのぶは小座敷を出てゆき、掻巻を持って戻ると、栄二の躯へそっと掛けてやった。

「のぶ公か」栄二は眼をあいていた、「迷惑をかけて済まなかったな」

「栄さんがこんなになるなんて、嫌いよ」

「だろうとも、てめえでもてめえが嫌いになった、勘弁してくれ」

「いったいどうしたっていうの、十五日の日に酔っぱらって、また来ると云って出てったっきり、からっ風に飛ばされた枯葉みたいに音沙汰なし、そのあげくさぶちゃんに背負われて来るなんて、あんまりだらしがないじゃないの、しっかりしてよ」

「もっとやっつけてくれ」栄二は眼をつむりながら云った、「なんとでも云ってくれ、おれあ褒められようとは思っちゃいねえんだから」

「眠んなさいよ、眠ってさめてっから話を聞くわ」

「眠れるもんか、こんな、――よせったら、のぶ公、おれの躯は本当に泥まみれなんだ、側へ寄っちゃあいけねえんだよ」