Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

さんまいつづき

三枚続

泉 鏡花

Lisez 三枚続 (さんまいつづき) de 泉 鏡花 (いずみきょうか) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 63 572 caractères · 124 écrans

Aozora Bunko

と踵を返した。

鳳仙花の咲いた処でぬっと出て来たのは玄関番、洗晒した筒袖の浴衣に、白地棒縞の袴を穿いた、見知越の書生で、

(やあ、貴女でありますか、勝手に居た女中が女の明巣覗が入ったっていうですからな。はははは、何を寝惚けおって。さあ、お通りなさいまし、馬鹿な、)と気抜けのした様子。

(はい、御門の処に馬車が居て恐うございましたから間違えてこっちへ参りました、どうも失礼。)

(いや、飛んだ不都合でありました、ずっとおいでなさい。ちょうど御来客で先生はそこのお座敷にいらっしゃいます。)とこの者だけは調子が可い。

(憚様ですがちょいとそうおっしゃって下さいましな、またお客様で御邪魔だと悪うございます。)

(何、山河内様のお姫様で、同じお弟子なんでありますから構いません、いらっしゃい。)といい棄てて、この暑いに袴を穿かせるほどな家風、一体婦人を対手の業体、歌所はしつけのいいもので、ニヤリともせず真面目くさり、髭のない男の手持なげに、見事な面皰を爪探りながら、勝手の方に引込んでしまった。

お夏は帰るにも帰られず、折角の取次にも向うから遠慮されて、太く便を失ったが、暑さは暑し弱い身の、日向に立っていられる数ではないから、止むことを得ず、思い切って気の進まないのを元の処へ引返すと、我にもあらずおずおずして、差俯向いて、姫と、