Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ふれんぞくさつじんじけん

不連続殺人事件

坂口 安吾

Lisez 不連続殺人事件 (ふれんぞくさつじんじけん) de Sakaguchi Ango (坂口 安吾) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 162 047 caractères · 322 écrans

Aozora Bunko

然しバスに乗りこむと、私は呆れ返って、ウンザリした。厭な奴、思いがけない奴にばかり出ッくわす。土居光一が乗っている。ヤア。彼は当り前というように、頭をガクンと挨拶したが、前へ下げずに、後へ上げるのだから、人をバカにした奴だ。

「ヤア、君はどこへ行くのだい」

「どこへ行くって、こんな安達ヶ原に毛のはえたようなところへ来て、どこへ行きようもないじゃないか。歌川一馬のうちへ行くにきまっているさ。君はそうじゃないのか」

こいつが然し、何の用で行くのだろう。

「君は何か用があるのか」

「バカにするな。あんなヘッポコ詩人に何の用があるものか。ミウケの金はちゃんと貰ってしまったから、とっくに飲みほしてしまったけれども、後をネダルほど零落はしないよ。奴がぜひとも御光来、一夏をお過し下され、酒も料理もあるというから、変なことを言ってくる呆れたオッチョコチョイだと思ったが、酒があるなら、つきあってもよろしかろうじゃないか」

彼は京子を見て、フンと笑って、

「あなたがお京さんか。なるほど美人だ。色ッぽいな。淑徳厚く、又、浮気心も深しか。いい色気だなア。残念だ。二足三足おくれたわい。