Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
たんげさぜん
丹下左膳
林 不忘
Lisez 丹下左膳 (たんげさぜん) de 林 不忘 (はやしふぼう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 241 861 caractères · 480 écrans
二
な、堪忍してくんな、な、な」
なんといっても、お美夜ちゃんはだんまりで、うつむいて、チョビ安のほうに背中を向けようとする。チョビ安はその肩に手をかけて、顔を見ようとするから、二人はいつまでも、同じところをクルクルまわっているんです。
「なア、お美夜ちゃん、よウ、勘弁しなってことよ。おいらアこんなに掌を合わしてあやまってるんじゃねえか」
とチョビ安、手の荷物を地におろして、両手をあわせた。
ふたつの袖で顔を覆ったお美夜ちゃん、またクルッと向うをむいて、シクシク泣き出しました。
「あんまりだわ、あんまりだわ……」
二
ちょっと痴話喧嘩というところ……。
「いいわ、いいわ、知らないわ――」
と、かわいくふくれているお美夜ちゃんを、チョビ安は汗をかいて、なだめすかして、
「だって、おいらこうして帰って来たんだから、もういいじゃアねえか」
「帰ってこようと、こまいと安さんのかってよ。あたいは待ってなんかいなかったわ」
やっと涙をふいて、お美夜ちゃんは、聞こえないほどの低声です。
チョビ安は得意気に笑って、
「うふふふふ、そんなこと言ったって、お前、ここに立っていたのは、じゃ、誰を待っていたんだえ」