Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
たんげさぜん
丹下左膳
林 不忘
Lisez 丹下左膳 (たんげさぜん) de 林 不忘 (はやしふぼう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 241 861 caractères · 480 écrans
と大声をあわせて、呼ばわるのだった。
かなり古い遊戯で、当時は子供達の間に、非常に流行ったもの。仏教のほうからきた遊びだといいますが、なんでも地獄の獄卒が、こどもたちをつれて通りかかると、戒問樹という木の下に、地蔵菩薩が待っていて、お地蔵さんは子供の神様で情け深い方ですから、こどもたちのために哀れみを乞います。獄卒はこどもを渡すまいとする。お地蔵さんは取ろうとする。その、お地蔵様と獄卒との間に、取ろう取られまいとする争いがもちあがって、これが「子を取ろ子とろ」の遊戯になったのだという。
とにかく……。
この「子を取ろ子とろ」が、この深夜、材木町の通りに斬りむすぶ剣林のなかに、始まった。
「小僧をつかまえてしまえっ」
高大之進は、大声にわめきながら疾駆して、
「壺はかまうな。子供をつかまえろっ」
チョビ安をひっとらえて、即座の人質にしようというのだ。
取ろうとする伊賀の一団が、お地蔵様か。
渡すまいとする丹下左膳が、地獄の獄卒か――。
「安ッ! すきを見て逃げろヨッ!」
左膳が、ちょっと後ろを振りむいて、チョビ安にささやいた……これが敵には、乗ずべきすきと見えたものか、かたわらの天水桶のかげにひそんでいた黒影一つ、やにわに、刀とからだがひとつになって、飛びこんできた。