Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
たんげさぜん
丹下左膳
林 不忘
Lisez 丹下左膳 (たんげさぜん) de 林 不忘 (はやしふぼう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 241 861 caractères · 480 écrans
こけ猿の茶壺は、とうの昔に左膳をはなれて、何者かの手に渡っていたのだ。
では、どこへ行ったか。
「ウーム、わからねえ、どう考えてもふしぎだ……」
一眼をとじ、沈痛にうめいている左膳を、チョビ安は唖然と見上げて、
「ねえ、父上。どうして盗まれたろう。あたい、いくら考えてもわからないよ」
父上……と聞いて、壺よりも、久方ぶりにめぐりあった左膳その人に、多大の関心を持っている櫛巻きお藤は、そそくさと膝できざみ出ながら、
「あらっ、丹下の殿様、これお前さんの子供なのかい。まあ! いつのまに、こんな大きな子供が!」
その時まで、発音ということを忘れたように、ただ眼ばかりキョロつかせていた柳生の侍達、一度に大声にしゃべりだした。
「やられたっ! 見事この独眼竜に、一杯くわされたぞ」
「かつがれましたなア。鍋を抱えて逃げているとも知らず、懸命にここまで追いつめたが……」
「人をなべやがって――」
いやな洒落です。
「かくまでわれわれを愚弄いたすとは! もう容赦はならぬっ」
さけぶと同時に一人は、またチョビ安を押しころがして、その胸もとに斬っ尖を突きつけ、左膳へ向かい、
「さ! 壺の所在を言えっ」