Classiques japonais avec furigana
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たんげさぜん
丹下左膳
林 不忘
Lisez 丹下左膳 (たんげさぜん) de 林 不忘 (はやしふぼう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 241 861 caractères · 480 écrans
とお藤は、こけ猿の茶壺をとりだしてきて、じゃけんに鼻っさきへ突きだした。
受け取った屑屋、頓狂なおじぎとともに、
「ヘッ、おありがとう――と申しあげてえが、ウワア、なんて小汚え壺だ!こんなものアただもらってもいやだねえ。御新造、こいつア、いくらにもいただけやせんぜ」
「何を言ってやがるんだよ。無代より安価いものあなかろうじゃないか。あたしゃア見るのもいやなんだから、さっさと持って行っておくれヨ」
とお藤は、ピシャッとやけに障子をたてきりました。
発願奇特帳
一
柳生藩江戸家老、田丸主水正は象のような眼をしている。
「すると、別所信濃守は――?」
と言いさして、その細い眼で、勘定方を見やった。
珠の大きな紫檀の唐算盤を、前においた勘定方が一人、
「は。これだけ」
パチリ、パチリと、珠を二つはじいて、そろばんに二の数を見せた。
「二つか」
「は」
二両だか二十両だか、二百両だか二千両だかわかりませんが、とにかく金のことらしい。
「ふうむ」
主水正は、口をへの字にして、
「大滝壱岐守どのは?」
会計の手が、そろばんの珠を三つおく。
「三本か」
「は。ほかに、ちりめん十匹、酒五駄」