Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

たんげさぜん

丹下左膳

林 不忘

Lisez 丹下左膳 (たんげさぜん) de 林 不忘 (はやしふぼう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 340 187 caractères · 666 écrans

Aozora Bunko

血筆帳

寒星、風にまたたいて、深更霜凜烈。

町家、城中ともに眠りについて、まっくらな静けさが限りなく押しひろがっている……。

と!

なんに驚いてか、寝ていた水禽が低く飛び立ってバサと水面を打った時!――大手の並木みちを蹣跚うように駆け抜けてきて、そのままタタタ! と二足三あし上げ橋の板を鳴らしてお城のなかへ踏みこもうとした人影がひとつ。

見とがめた番士数名。たちまちばらばらッと躍り出て六尺棒を又の字に組み、橋の中央にピタリとこれをおさえてしまう。安房は貝淵、林駿河守の案技になり、貝淵流の棒使い海蘊絡めの一手――。

「何奴ッ!……無礼者ッ! さがれッ!」

鋭い声ながら、夜ふけのあたりをはばかって低いのがかえってものすごくひびいた。

「へ!」

と答えるともなく、押し戻される拍子にベタリとその場へ膝をついた件の男……つづみの与吉はだらしなく肩息のありさまだった。

むりもない。

ゆうべ夜中に二本松で泰軒先生に置いてけぼりを食わせてから、五里の山道をひた走りに明け方には福島に出て、そこから東へ切れて舟地の町で三春川を渡り、九十九折の相馬街道を無我夢中のうちに四里半、手土一万石立花出雲守の城下を過ぎ、ふたたび夜の山坂を五里半……いのちがけに走りとおして、今ようようこの相馬中村へ到着したところだから、さすがの与の公、洗濯物をしぼっ