Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ようちゅう

妖虫

江戸川 乱歩

Lisez 妖虫 (ようちゅう) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 120 290 caractères · 239 écrans

Aozora Bunko

というのが、彼奴の気違いめいた論理なのです。

僕は、さい前から、三十分程、このショウ・ウインドウを見つめて、それを考えていたのです。どうしても、そうとしか思えないのです」

「一体君は何を云おうとしているんだね。僕は少し用事もあるのだが」

紳士が逃げ腰になると、怪人物はそれを引とめる様にして、

「イヤ、用事なんかいいです。この事件の方がどれ程重大か知れません。サア、これをごらんなさい。僕がさい前から、云おう云おうとしていたのは、これなんです」

と云いながら、インバネスのポケットから細く折った新聞紙を取出して、バリバリと拡げて見せた。

「サア、これです。ここに大きく出ている写真は誰だかご存知ですか。さっき買ったばかりの夕刊です。もう読んでいる方もあるでしょう。昨夜夜更け恐ろしい事件が起りました。

『赤蠍』。『赤蠍』を知らん人はありますまい。あの妖虫が、又ゴソゴソと這い出して来たのです。

三河島の見世物小屋で、活動写真みたいな活劇が演じられたのです。そして、相川珠子という美しいお嬢さんが、妖虫の為にさらわれてしまったのです。ごらんなさい。これがそのお嬢さんの写真ですよ」