Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ようちゅう

妖虫

江戸川 乱歩

Lisez 妖虫 (ようちゅう) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 120 290 caractères · 239 écrans

Aozora Bunko

この部屋に犯人が

「ヤア、先生ですか。どうかお上り下さい。多分もう御承知でしょうが、ここのお嬢さんが、又あいつに誘拐されてしまったのです。それについて今みんなが集まって相談していた所です」

老人は三笠龍介氏であった。何の為の変装かは分らぬが、半纒姿の老探偵に相違なかった。トランクを担いでいる大男にも見覚えがある。いつか守青年を龍介氏の書斎に案内してくれた、三笠探偵事務所の豪傑書生だ。

この部屋に犯人が

「ウン、わしもそのことを小耳にはさんだので、急いでやって来たのじゃ、今丁度善後策の相談会が開かれていることも承知している。一つわしをその席へ案内して下さらんか」

守青年はそれを聞くと、ガッカリした。老探偵は賊の本拠をつくどころか、今頃になって、やっと品子さんの誘拐を聞知り、慌てて駈けつけて来たのだ。やっぱり皆の云う通り、この老いぼれは、見かけ倒しのボンクラ探偵だったのかしら。

「承知しました。桜井さんも是非御通ししてくれということでしたから」

彼はガッカリしながらも、一縷のよもやに引かされて、洋室へと先に立った。

「アア、お前はこちらへ来ちゃいけない。そこの書生部屋を拝借して、わしが呼ぶまで待っていなさい。