Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ようちゅう
妖虫
江戸川 乱歩
Lisez 妖虫 (ようちゅう) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 120 290 caractères · 239 écrans
「だが、笑いごとじゃありませんよ。今迄の例によると、賊の予告は必ず実行されるのです。この紙切れがどういう径路を取って舞い込んで来たにもせよ。書かれてある文句は恐らく信用していいでしょう。我々は、余事はさて置き、この惨劇を防がなければなりません。三笠さん、あなたには、何かうまい手段でもおありですか」
相川操一氏が、珠子を失った恨みをもこめて、三笠探偵を叱責するように云った。
「手段にもなにも、わしはまだ桜井令嬢の誘拐されなすった事情を、詳しく聞いていません。誰か話して下さらんか。うまい手段はその上のことですよ」
守青年は又してもガッカリしないではいられなかった。何というノロマ探偵であろう。この慌しい際に、悠長な質問を始めるとは。
「併し、午後三時と云えば、あと一時間半程しかありませんが、……」
彼は思わず口走った。
「一時間半、少し長過ぎる位じゃ。まだ慌てることはない。サア、どなたか、当時の模様をお話し下さらんか」
老人は益々ノロマ振りを発揮する。
「それじゃ、守さん、三笠さんを別室に御案内して、あんたから詳しく話して上げて下さらんか。僕達は今それどころではないのだから」