Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ようちゅう
妖虫
江戸川 乱歩
Lisez 妖虫 (ようちゅう) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 120 290 caractères · 239 écrans
「オヤッ、すると、さっきの奴は、先生の変装をしていたのですか。畜生め、それで読めた。あいついやに不機嫌で、僕の方を見ない様にばかりしていたが、変装を見破られるのが怖かったのだな」
「今更何をグズグズ云っているのだ。それにしても、お前はこの方を案内したって云うじゃないか。お客さんを置いてけぼりにして、主人が外出すると思うのか」
きめつけられた助手先生は、頭を掻きながら、お人好しに笑った。
「イヤ、謀られたわい。偽物の奴が、出がけに、お客さまはさっきお帰りになった。なんて、嘘をつきやがったものですから、つい……」
「済んだことはいい。わし達はすぐ出かけるから、今度は十分注意して留守番するんだぞ。いいか」
老探偵は、まるで子供を叱る様に云いつけて置いて、守青年を促して外へ出た。
「これから、あいつを追っかけて、間に合うでしょうか」
守が不安らしく訊ねると、探偵はやっぱり落ちつき払って答えた。
「それは臨機応変じゃ。無論手遅れということはない。まだまだ最後の土壇場までには、余る程時間がある。わしの智恵が七つ道具の考案ばかりだと思っては、大きな間違いですぞ。頭の中にも、智恵のカラクリや七つ道具が、ちゃんと用意してあるのじゃ。