Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
やまびこおとめ
山彦乙女
山本 周五郎
Lisez 山彦乙女 (やまびこおとめ) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 126 360 caractères · 251 écrans
から(もちろん反柳沢派の閣老から連絡があってのことだが)、つれて来たものであった。
関守は小橋甚兵衛という与力で、これと問答しているのは、次高来太であった。
「これは、これは」
杉戸口から覗いて、主馬が低いおどろきの声をあげた。
「みじん流の先生がいるとは思わなかった」
平四郎は黙っていた。そこで主馬は、次高来太が、正しくは柳沢の家臣でないこと、みじん流の剣術では相当なものらしいが、単に扶持されている用心棒にすぎない、ということを説明した。
「そんなばかな理屈があるか」
来太は太くて短い眉をぴくぴくさせ、色の黒い、頬骨の出た顔で、相手を威しつけるように、甲高にどなりたてた。
「御大老が甲府城へわたられてから、御使者や荷駄がこの道を往復しない日はない、といってもいいだろう、まして今年になってからは、お城を修築するために、多くの荷駄が甲府へ送られている、そうではないか」
「自分はこの月こちらへ着任したばかりで、そういうことはまだ知らない」
小橋与力は冷やかに答えた。しかし、その態度はあまり強硬ではないし、またそれほど自信もないようにみえた。
「知らなければ覚えるがいい」