Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
やまびこおとめ
山彦乙女
山本 周五郎
Lisez 山彦乙女 (やまびこおとめ) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 126 360 caractères · 251 écrans
倒林
一
彼は自分たちも死ぬだろう、と思った。恐怖のためにわれを忘れたのであろう、非常な力でしがみついてくる花世の、おののき震える、柔らかな躯を、両腕でひっしと抱き緊めながら、――これで叔父の死躰も、ゆくべきところへゆく、ということを思った。
倒林
一
「あれがゆうべの大崩壊のあとですね」
青山主馬は、大きなつつじの木に捉まって、覗きこむように、山腹の斜面を見た。
「なるほど凄い、ひと尾根すっかり崩れていますよ、洞窟などは跡かたもなくけしとんだでしょうな、あとを追って入らなくていいことをしました」
村田平四郎は黙って、主馬とは反対に、うしろのほうを見ていた。
そこは甘利山の頂上の近くで、まわりは柔らかい若草と、つつじの木が密生し、どちらを向いても、遠くうちひらけた展望がある。主馬の立っているところからは、八ヶ岳、茅ヶ岳などが見え、すぐ下には、かんば沢の、(それはすっかり崩壊して、砂礫と土のむきだしになった、むざんなさまを呈していたが)急勾配の谷間があり、眼をあげると、大きく裾を張った茅ヶ岳や、八ヶ岳が眺められる。
平四郎の位置からは、右に櫛形山、正面に富士山が見える。