Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
やまびこおとめ
山彦乙女
山本 周五郎
Lisez 山彦乙女 (やまびこおとめ) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 126 360 caractères · 251 écrans
ましたか」
平四郎は黙って歩きだした。
「こいつは危ない、こう思ったんです、それで追い込むのをやめて、人数を集めに戻ったんですが、するとあの大崩壊でしょう、……ひと山ぜんぶ崩れたような感じでしたが、じつにどうも、あのときばかりは私も、前兆に対する認識を改めましたね、こいつは安くみつもっても、金二十枚くらいの値打はあると……どこへゆくんですか」
「ちょっと、あの……」
平四郎は池のほうへ手を振り、坂道をおりていった。
かれらは昨夜半、武田八幡の境内で、みどう一族を包囲して捕えた。(清左衛門はじめ、多くの者は無抵抗であったが)菱屋庄兵衛は斬り死にをし、十数名の者が山へ逃げたので、土地の者を案内に、退路を断って、狩りだしにかかっているところだった。
池の二十間ばかり近くへ来ると、平四郎が主馬を手で制した。
「――なんです」
主馬が眼を向けた。
「いや、このくらいで、……」
平四郎は云いよどんで、それからふらっと手まねをした。これ以上近よる必要はない、というのらしい。さっき登って来たとき、土地の者が、池のそばへ寄ってはいけない、うっかりすると池に呑まれてしまう。