Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

やまびこおとめ

山彦乙女

山本 周五郎

Lisez 山彦乙女 (やまびこおとめ) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 126 360 caractères · 251 écrans

Aozora Bunko

かれらはくちかずが少なく、無表情で、またひどくぶあいそにみえる。それは長い年月、排他的な生活をしてきたためであろう。気持は純朴で、こまかいところにもゆき届いた思い遣りをもっている。それこそ針や糸の心配までして呉れるが、黙って持って来て、こちらで気づかないうちに置いてゆく、というふうであった。……これらの心づくしに対して、いまのところなにも返礼の法がない。もちろん、かれらもそんなものは期待していないようであるが、いつかしぜんに、そういう機会がくるだろう、と思われるし、現実にもごく少しずつではあるが、お互いの隔てがとれてゆくようであった。

静かな日が続いた。訪ねて来るのは花世ひとりである。いうまでもないが、花世が来ていると、静閑とはいえなかった。

――あまりしげしげと来ては、人にめだって悪いから。

こういう意味のことを幾たびか云った。じっさい清左衛門という人にも遠慮であるし、まわりの者のおもわくもどうかと思われた。しかし花世は平気なもので、彼の云うことなど耳にもかけなかった。ときに二日三日姿をみせないと思うと、次にはあの「ほっほう」という呼び声を陽気に聞かせながらやって来て、