Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
やまびこおとめ
山彦乙女
山本 周五郎
Lisez 山彦乙女 (やまびこおとめ) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 126 360 caractères · 251 écrans
でつくりの縦棒が下に突き抜けている、第4水準2-13-28)が、それまでの出来ごとを証明するかのように、ぽつんと置かれてあった。
彼の眼は、その半※(「插」でつくりの縦棒が下に突き抜けている、第4水準2-13-28)の、金蒔絵にした定紋に、吸いつけられていた。簾戸ごしなので、はっきりとはわからないが、なにかの鳥の翼をひろげたような、菱形を集めたかたちの、珍しい紋であった。
――どこかで見おぼえがある。
彼は漠然とそう思った。だが意識はそこに止ってはいなかった。すはだかになった女の肌の白さや、重たそうなまるみや、おどろくほど逞しい腰部や、そしてすでに印象のぼやけた、異様に美しい顔や、きらきらする双眸などが、幻想のひらめきのように、現われては消え、また現われては消えした。
雷鳴は続いていた。暗い座敷の中は、ときに眼のくらむような閃光ではじけ、あらゆる物をひき裂くかのように、雷鳴が頭上でとどろき狂った。
芝居茶屋で、女が裸になって汗を拭く、というくらいのことは、決して異常ではない。また、それを見たということも、稀な機会ではあるかもしれないが、あり得ないほどの偶然ではないだろう。