Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ねんじゅうぎょうじおぼえがき
年中行事覚書
柳田 国男
Lisez 年中行事覚書 (ねんじゅうぎょうじおぼえがき) de 柳田 国男 (やなぎたくにお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 135 005 caractères · 262 écrans
ちょうど麻剥きの作業期に入って、夜分睡たくなって困るのを、何かネブタというものがいて憑くように思っていたので、それを流すためにこの行事があった。今はただ簡単に酒食を携えて川の辺へ行き、飲み食い歌い楽しむだけになっているが、それでもその折に唱える言葉は、
ネブタなんがれろ、豆の葉とんまれ
というのがあった(郷土研究七巻七号)。以前はこの際にイボタの木の葉を以て、頭から眼顔胴を擦り、それを川に流したという説もあるが(同上六巻二号)、これも必ず方言ネブタ、すなわち合歓の木を用いたもので、イボタというのは誤りだろうと思う。
町と村落と、一つの行事の花々しさの度のちがう理由は、誰にでも容易に推測し得ることである。仮にこの習俗が起りの遠いものならば、湊や城下町で始まった気遣いはなく、すなわち今ある形は後々の発達でなくてはならぬのだが、妙にこの点だけはお国自慢の人が取りちがえている。古いと言いながら今の姿によって、その由来を説明したがる者がまだ多いのである。秋田県などは村々の眠流しが、町とは非常に変っていてしかも久しく保存せられていた。そうして秋田市のいわゆる竿燈などは、すでに百数十年も前から、今のように盛んなものであった。