Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ねんじゅうぎょうじおぼえがき

年中行事覚書

柳田 国男

Lisez 年中行事覚書 (ねんじゅうぎょうじおぼえがき) de 柳田 国男 (やなぎたくにお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 135 005 caractères · 262 écrans

Aozora Bunko

四

それが七月の七日で二人はそれ以来、一年に一度、この日でなくては逢えないようになってしまった。

沖繩の多くの島々には、羽衣を匿して天人を妻とした昔話がどこにもあるが、それが今でも年に一度逢う七夕であったという語りは、これただ一つの他はまだ私は聴いていない。島の羽衣譚では、通例は夫婦の間に子供が二人または三人生まれる。その児がやや大きくなって姉が弟を遊ばせる子守唄の中に、飛衣は六股の倉に、稲積の下に置いてあると歌うのを母が聴いて、それを見つけて天へ還って行くので、近頃日本青年館で演出せられた銘苅子なども、またその一つの文芸化であるが、これで話が終ってしまうのはいかにも寂しいために、いろいろの後日譚がそのあとに付くことになったようである。

四

最初にこれをあるすぐれて旧い家の血筋と、結び付けようとした試みがあったのは自然である。沖繩では王家の外戚の特に有力なものが、伝説として久しくこれを信じていた例もあるが、これも多分は斎宮の職分が、王妃の手に移った変遷と関係しているのであろう。その他の場合には羽衣天女の後胤は、必ず女系を主とする巫女の家であった。天人に男女の児が生まれたという形も、元はこの動機から強調せられたように思われる。