Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ねんじゅうぎょうじおぼえがき

年中行事覚書

柳田 国男

Lisez 年中行事覚書 (ねんじゅうぎょうじおぼえがき) de 柳田 国男 (やなぎたくにお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 135 005 caractères · 262 écrans

Aozora Bunko

三

末社の霜宮にはこの日を始めにして、九月九日までの長期の祭典があった。そうしてその期間はいっさいの音曲を禁じていた。すなわち災害を避けるための祭事であったことは察せられるが、さて何故にこれに眠流しの名があるのか。この土地のみの言伝えでは、恐らく十分なる説明が得られぬことと思う。

三

さて眼を転じてさらに日本海側の、北寄りの地方を見て行くと、ここにはやや比較を可能ならしめるほどの相接近した事例がある。現在知られている南の端は、越中滑川のネムタ流し。これは人形をこしらえて海に流す行事で、その際に子供が水を浴び、また、

ネブタ流され、朝起きやれ

という唱えごともあるというのだが、その期日は今は七月三十一日である(方言彙報三号)。多分は月送りの旧六月晦で、すなわち九州などで広く行われている夏秋祭の海ゆきと同じ日でもあり対馬のネムの木流しと共に、これも天王祭との関係が想像せられる。

それから越後に入って、柏崎の七夕流しというのが、式は越中と近くてその翌朝の七月朔を以て始まっていた。明治の世になっていったん絶えたというが、この節また復活していないかどうか。これは主として少年少女の行事で、竹に燈籠を結び付けて立て、船の形をしたものに男女の人形をこしらえて載せ、七月六日の夜まで町内に飾っておいて、七日の朝海へ流したのである。