Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ねんじゅうぎょうじおぼえがき

年中行事覚書

柳田 国男

Lisez 年中行事覚書 (ねんじゅうぎょうじおぼえがき) de 柳田 国男 (やなぎたくにお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 135 005 caractères · 262 écrans

Aozora Bunko

朔日と十五日

百姓はこの両者とはちがって、予測を超えた農産は望み得なかったろうけれども、人が増し開発が拡張すると共に、危害の種類は多く、またその力が強くなって来て、後々は所の神の昔からの約束だけに頼っていることが出来ず、やはり少しずつ福神の愛顧を受けて、仲間を追抜くような農作の成功を得ようという、いわゆる個別祈願の流儀にかぶれたものらしい。ただその風潮が新しいだけに、これをめいめいの家の田の神と全く別の神とまでは考えず、稲の収穫直後の感謝の祭を、大よそ同じ時期に営んでいたのだが、その祭の式ばかりは、いつとなく商家の恵比須講に近くなって来た。それを農民の商業化と、見る人があっても致し方はないのであった。

朔日と十五日

もとは一続きの大きな祭であったものを、こまかく幾度にも切離して、それぞれにちがった心持、または目的を以て節供をするという傾きは、田植の頃にも現われていたが、ことに冬の期間には著しかった。それは世の中がせわしくなって、永い日数の慎しみが守りきれなくなったためもあるが、また一つには人間の心がかり、願いと気づかわしさがだんだんに種類を増して来たからであった。