Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ねんじゅうぎょうじおぼえがき

年中行事覚書

柳田 国男

Lisez 年中行事覚書 (ねんじゅうぎょうじおぼえがき) de 柳田 国男 (やなぎたくにお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 135 005 caractères · 262 écrans

Aozora Bunko

四

卯月八日

嬉遊笑覧六上に相州厚木辺で、古雛を川に流すとて棧俵などに載せ、児女白酒の銚子を携えて河原に出で、別れを惜しみて一同に悲しみ泣くとあるが、これを他のいろいろの実例と合わせ考えると、三月三日の川遊びも山遊びも、始めの趣意は神送りであって、藁の人馬の腹のところを苞形にこしらえ、その中に数々の食物を入れて野山へ棄てに行くのと、一つ儀式の変化であったことが想像せられる。美しい張子押絵の人形の珍重せられる以前、雛にもやはり草を結い、または瓜に目鼻を描いたような、年々掛け流して差支えのないものが、国々の田舎にはあったのである。

四 上総の「花見やれ海見やれ」は、いかにもなつかしい昔風であるが、相模川の辺の別宴の悲しみと共に、これもまた道饗祭の様式の一つであって、それと殺伐たる陣場弓箭の沙汰とは、いかにも別々な行事らしく見えるが、本当は剛柔二様の使い分けで、双方共に目に見えぬ精霊を、一日も早く退去させようとする目的は同じであったかと思う。なお五月と七月との人形送りの風習などと、追々比較を進めて見たら、心付くことが多いであろう。

卯月八日

折口氏の髯籠の話の中に「卯月八日のてんとうばななども、釈尊誕生の法会とは交渉なく、日の物忌に天道を祀るものなるべく、千早ふる卯月八日は吉日よ、神さけ虫を成敗ぞする、と申すまじない歌と相俟