Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

Lisez 新書太閤記 (しんしょたいこうき) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 186 659 caractères · 372 écrans

Aozora Bunko

「いや、景勝を軽く見るという心配などは全くありません。ただ、噂にのみ聞いていた羽柴筑前どのを、眼に見て、いよいよ重んじただけでしょう」

と、答えた。

食後、秀吉と景勝とは、相互の家臣を遠ざけて、夕方から初更の頃まで、何事か、会談していた。

席に侍していたのは、秀吉の臣では石田三成と、上杉方では、直江山城守との、二人だけだった。

この一夕のことを、後の史家は「越水の会盟」といって、以後、関ヶ原戦後にまでつづいた豊臣家と上杉家との金石の盟約は、実に、この時、両者のあいだに結ばれたものだといわれている。

いや、この夜を機縁として、べつにもう一組の若い盟友の約が生れていた。

それは、石田三成と直江山城守とが、初めて、ここで相知ったことである。

士は士を知る。ふたりは、主人の席に侍座している間に、

(好漢、共に語るに足る)

と、相ゆるす微笑をもって、山城は三成を見、三成は山城を見ていた。

ふたりとも、退がって、少し休息するがいい――と許され、三成と、山城とは、相携えて、庭へ出た。新秋八月の大きな月が空にあった。

「失礼ですが、山城どのは、お幾歳になられますか」