Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

Lisez 新書太閤記 (しんしょたいこうき) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 186 659 caractères · 372 écrans

Aozora Bunko

「権門の仕事はあじけない。先生は、そう仰っしゃいますが、世上の絵師は、みなあなた様を、羨望の的としております」

「ほ。そうかの」

「さきの安土城にも。今また秀吉様の大坂のお城にも、先生が、その障壁画に筆をふるわれる第一のお方と選ばれたということが――流行らぬ土佐派の宮廷画家などからは、あくどい色彩をもって俗画を描く男――などと蔭口いわれている原因でございましょう」

「ははは。さもしい声だの。自身の声を、俗声とはおもわずに」

「お上品ぶっているかれらの悪口は、いつも、先生の構図の雄大さを、こけおどしといい、盛上げ彩色の豪壮を、俗気とよび、細かい筆致は、土佐の画法から盗んだものと申しまする」

「いや、中っていないこともない。芸術の領野には、国境はなく、よいところは、たれのよさを取ってもよいのじゃ。……もしそれが悪ければ、如雪も周文も雪舟も、みな剽窃漢ということになる」

「てまえも、先生のものの、剽窃漢でございますな」

「けれど、それは、調和、調味というもの。骨髄には、独自のものを、生まねば、絵師とはいえぬ」

「先生のような大きなお方が出てしまっては、あとの絵の世界に、どんな未開の領があるか、独自のものの生みようもない気がいたしまする」