Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

Lisez 新書太閤記 (しんしょたいこうき) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 192 758 caractères · 383 écrans

Aozora Bunko

と、勝龍寺を取り囲んで来たのであった。

だが、その光秀は疾くに、伏見方面へ落ちた後とわかって、寄手は失望したが、なお囲みは解かなかった。

城中からは、守将の三宅藤兵衛以下、数百の兵がいる様子だし、それらの者が、一時、矢弾のあらんかぎり烈しく撃ちつづけて来るからであった。

ところが、その猛射は、滅前の一燦だった。程なく、はたと止むと、城楼の一端から、ボウと赤い焔が映して、月の夜空へ濛煙を吐き出した。

「さてはみずから火を放って、城兵のこらず一手となり、城を出て斬り死にせんの準備と見ゆるぞ」

寄手は戒め合って、各部隊に異様な緊張をたたえていた。そして城門から殺出する敵を迎えたがさいご、一兵も討ち余すことではないとひしめいていた。

するとそのうちに、城中の焔は消えてしまった。墓場のようなしじまと暗い余煙だけが望まれる。――はてなと、寄手は怪しみにとらわれていた。

「寄手の将にもの申す。守将三宅藤兵衛は、所詮、支え得ぬところと覚悟いたして、ただ今、自刃して相果てました。罪なき部下は、それぞれ郷里に帰してやりとうござる。――この儀、お聞き届けあらば、直ちに開城いたすであろう」