Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

Lisez 新書太閤記 (しんしょたいこうき) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 192 758 caractères · 383 écrans

Aozora Bunko

ぶすッと、そこらの畝にも、銃弾のもぐる鈍い音がした。

が、多くは、矢も弾も、田の面に落ちた。まだ彼の位置は射程圏外にある。

しかし彼の駒はどこへ出る気であろう。行こうとする道はすべて敵にふさがれている。それ以外は琵琶湖の水あるのみである。

そのうちにふと光春のすがたが見えなくなった。

遠巻きにしていた敵勢は、多寡をくくって見ていた自己の心理を遽かにたしなめて、

「逃げうせたぞ」

「どこかへ影をかくした」

急にあわて出した様子である。そして無性に、光春の姿の消えたあたりに向って、矢弾を盲射し出した。

各※(二の字点、1-2-22)、一騎打に自信のあるらしい武者が、東の森からも、西の街道からも、三騎、七騎、十騎と前後して駈け出した。もちろん光春に近づいて、雌雄を決する気ぐみにちがいなかった。その面々は馬上から味方のほうへ手を振って、

「射るな」

「しばし撃つな」

と、制しながら、何か、口々に呼ばわり呼ばわり駈け巡って、光春のすがたを捜しているふうだった。

すると、彼方の葭の茂りが、風でも分けてゆくように、一筋、際だって戦いでいた。――見ると、まぎれもない金鞍を乗せた馬の背と、その馬の背を降りて、みずから口輪をつかんで曳いてゆく白地の陣羽織の武者が――葭のうちに影を沈めながら、しかも極めて悠々と、湖水の方へ歩いてゆく