Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

Lisez 新書太閤記 (しんしょたいこうき) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 192 758 caractères · 383 écrans

Aozora Bunko

風は追手

さすがに、手紙の末になるほど、筆のあとも走り書きに見えた。

秀吉は満足した。そして使いの者へ、

「立ち帰って後、もしなお、母や妻が無事でいたら、見た通りを伝えておけ」

といったのみで、彼は忽ちその一室を出ていた。折ふし城頭で吹く一番貝の音が城内城下へ流れていた。

風は追手

姫路城の内外から立つ炊煙は一時天も賑わうほどだった。一番貝の音とともに将士は、みなみな飯を喰いにかかった。秀吉もまだ広間の中央にあって、具足のまま飯茶碗をかかえていた。養子の秀勝、堀秀政、彦右衛門正勝、官兵衛孝高などみな同座だった。

「何杯目か。これで」

秀吉は自分の喰べた量を傍人に訊いていた。給仕の侍が、

「四膳召し上がられました」

というと、苦笑して、

「湯漬を、もう一碗」

とまた求めた。

箸の間にも、彼は、その旺なる食欲と同じように、絶えまなく時務を聴き、処置を断じ、また発足の措置をあれこれと左右へ命じておくなど、飽くまで旺盛な気力と周到な頭脳を働かせていた。

さきに金奉行へいいつけておいた在庫金の分配のことも、

「終りました」

と、告げて来たし、庫中の在米を家中の家族へ残りなく頒け与えることも、