Classiques japonais avec furigana
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しゅんでい
春泥・三の酉
久保田 万太郎
Lisez 春泥・三の酉 (しゅんでい) de 久保田 万太郎 (くぼたまんたろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 86 075 caractères · 173 écrans
八
」
八
……で、小倉も、三浦も、田代も、もう一度菱川から何とかいって来たところでおたがいの態度をはッきりさせよう、そういい合せてわざと音無しく待つことにした。――が、二日たっても三日たっても、何とも菱川からいって来なかった。――何の音沙汰もなかった……
「どうしたんだろう? ――どうしたっていうんだろう?」
いっそしびれをきらしたかたちに、田代は、おちつかない紛れ、その日も小倉のところを訪ねた。と、かれよりもさきに三浦が来ていた。三人、その日もまた一しょになった。
「はじめの話じゃァ、明日にも顔よせをして、すぐにも稽古にかゝる。――だからすぐ返事をしろ。――大した勢いだったが……」
小倉はわらった。
「俺にも狂言まで決ってるようなことをいってた。」三浦もその尾について「何をいやァがると思ったら案の条だ。」
「案の条って何がさ?」田代はいった。
「そうじゃァねえか。嵩にかゝってそんな、ぐず/\立派そうなことはほざいたって、さァとなりゃァ矢っ張恰好がつかねえ。――今日は、お前、二十三日だよ。」
「そうさ。」
「春匆々あけるって芝居をそんなことでどうするんだ。――第一、小屋からしてまだはッきりしていねえんじゃァねえか。