Classiques japonais avec furigana
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しょくぶつき
植物記
牧野 富太郎
Lisez 植物記 (しょくぶつき) de 牧野 富太郎 (まきのとみたろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 165 848 caractères · 327 écrans
大学の植物学教授松村任三博士は余り私を歓迎していなかった人にも拘わらず遂には私と同意見と成って大正五年〔一九一六〕六月八日に発行した同氏の著『改訂植物名彙』には私の主張と同じ書き方を実行している。つまり私の意見が勝利を占めたのである。それ以後今日では大分カナ書き科名が普及し来っている。かくカナで日本名を用うる事は誰れにも判り易くかつ書き易いので、今後はその式様を用うる人が必ず益々殖えるであろう事を予言して憚らない。殊に隠花植物方面では植物に漢名の無いものが普通であるから勢いカナを用いるより外良策は無いのである。それでもなお世間には漢名を用いし科名の残骸を抱いて喜んでいる人がチョイチョイある様だが、こんな人達は余り自信の無い時代後れの輩であるといっても敢て不都合な事はあるまい。
世が移ってもしも科の字を日本語にしなければならない場合に立ち到ったなら、私はこれをナカマ(仲間)としたいと考えている。そしてこの語は縁を有つ者の集りを表している科の意味と合致するものだと信ずる。タグイ(類)ではその限界が余り厳格に感じなく、またこの語は余り通俗に用い過ぎていてどうも特用してある科の名としては適しない感があるので私は採らない。