Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しょくぶつき
植物記
牧野 富太郎
Lisez 植物記 (しょくぶつき) de 牧野 富太郎 (まきのとみたろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 165 848 caractères · 327 écrans
惟うて見れば誠に不思議なもので小学校も半分しかやらず、その後何処の学校へも這入らず、何の学歴も持たぬ私がポッカリ民間から最高学府の大学助手に成り講師に成り後には遂に博士の学位迄も頂戴したとは実にウソの様なマコトで実に世は様々、何がどうなるか判ったもんでは無い。
ダガ、昨日まで暖飽な生活をして来た私が遽かに毎月十五円とは、これには弱った。何分足りない、足りなきゃ借金が出来る。それから段々子供が生れだし、驚く勿れ後には遂に十三人に及んだ。そして割合に給料が上らない。サア事ダ、私の多事多難はここからスタートして、それからが波瀾重畳、具さに辛酸を嘗めた幾十年を大学で過ごした。その間また断えず主任教授の理不尽な圧迫が学閥なき私に加えられたので、今日その当時を回想すると面白かったとは冗戯半分言えない事も無いでは無いが、しかし誠に閉口した。がそれでも上に媚びて給料の一円も上げて貰いたいと女々しく勝手口から泣き込んで歎願に及んだ事は一度も無く、そんな事は苟くも男子のする事では無いと一度も落胆はしなかった。そしてこんな勢の不利な場合は幾らあせっても仕方が無いからそんな時は黙ってウント勉強し潜勢力を養い、他日の風雲に備うる覚悟をするのが最も賢明であると信じ、私は何の不平も口にせずただ黙々として研究に没頭し、多くの論文を作っ