Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ししゃのしょ

死者の書

折口 信夫

Lisez 死者の書 (ししゃのしょ) de 折口 信夫 (おりくちしのぶ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 62 340 caractères · 126 écrans

Aozora Bunko

事実、大抵、女部屋の老女たちが、引ったくって渡させなかった。そうした文のとりつぎをする若人―若女房―を呼びつけて、荒けなく叱って居る事も、度々見かけられた。

其方は、この姫様こそ、藤原の氏神にお仕え遊ばす、清らかな常処女と申すのだ、と言うことを知らぬのかえ。神の咎めを憚るがええ。宮から恐れ多いお召しがあってすら、ふつにおいらえを申しあげぬのも、それ故だとは考えつかぬげな。やくたい者。とっとと失せたがよい。そんな文とりついだ手を、率川の一の瀬で浄めて来くさろう。罰知らずが……。

こんな風に、わなりつけられた者は、併し、二人や三人ではなかった。横佩家の女部屋に住んだり、通うたりしている若人は、一人残らず一度は、経験したことだと謂っても、うそではなかった。

だが、郎女は、ついに一度そんな事のあった様子も、知らされずに来た。

上つ方の郎女が、才をお習い遊ばすと言うことが御座りましょうか。それは近代、ずっと下ざまのおなごの致すことと承ります。父君がどう仰ろうとも、父御様のお話は御一代。お家の習しは、神さまの御意趣、とお思いつかわされませ。

氏の掟の前には、氏上たる人の考えをすら、否みとおす事もある姥たちであった。