Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
えどさんごくし
江戸三国志
吉川 英治
Lisez 江戸三国志 (えどさんごくし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 577 271 caractères · 1141 écrans
手酌に重なる熱燗の酒と業腹とが煮え合って、馬春堂は急に、
「オイ、なんだッて!」
売卜先生あられもない権幕と居直りました。
「よしゃアがれ、おたんちんめ、相良に会うも会わねえもこッちの勝手だ。ありぁあ元々てめえが聖天の市の晩に、日本左衛門には内証でくわえこんだ男だという話じゃねえか」
「ホ、ホ、ホ、ホ。そんなおせッかいな噂をしている閑人があるのかい」
「知らぬは亭主ばかりなり――日本左衛門はどうだか分らぬが、おら、道中師の伊兵衛から深いことを聞いているよ」
「伊兵衛? ……ああそうか、お前に何か頼んだというのは、あのからくり屋の小細工だね……」と、お粂が何か思い当っている隙でした。いきなり馬春堂はそこを立って、
「そんなことはどうでもいい、表にゃ駕が待たせてあるんだから、金吾はおれが連れて帰るぜ」
「――何をするのさ、病人だよお前、相良さんは」
あわててお粂がその前に立ちふさがると、馬春堂は相手を女と呑んでかかって、
「そうよ、その病人をなおしてやるんだ。邪魔をすると承知しねえぞ」
「ふざけた真似をおしでない、丹頂のお粂の家で埃を立てると、つまみ出すからそう思ッておいで」