Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

えどさんごくし

江戸三国志

吉川 英治

Lisez 江戸三国志 (えどさんごくし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 577 271 caractères · 1141 écrans

Aozora Bunko

今しも城を退出して来た家老の曾根権太夫で、

「おう、若殿」

驚いて駕を出ながら、咎めるごとく、用人の伝内に外出の理由をただして後、滅相もないという顔つきで、

「おそれ多くも、君は将軍家の御門葉、高貴のおん身として、軽々しく町なかを御遊歩あるは如何なものか。強いてお望みとあれば、せめて駕になと召されて、三、四名の御警固をお連れ遊ばすよう。第一、伝内がお付き添い申し上げながら、それくらいなことに気づかぬということがあるものか。早う駕のお支度をしてさし上げい」

万太郎は心のうちで、人が気楽に歩こうというのに冗談じゃない――と思いましたが、御家老や河豚内は冗談でなく、早くも駕の用意をする。

しかたがなく、それに乗ると、供侍が三、四人付いたのでもウンザリするのに、家老の権太夫と用人の河豚内が、駕のそばについて歩いて来ます。

そして、面白くもない城の附近や、寺町のなんとかという名刹などを見せて歩かされたものですから、万太郎もすッかりまいってしまッて、ひそかに思うには、これは何とかして、おやじと河豚を撒く工夫をしなければ助からない。

そこで、自分の屋敷の者を追い使うような調子で、