Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
えどさんごくし
江戸三国志
吉川 英治
Lisez 江戸三国志 (えどさんごくし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 577 271 caractères · 1141 écrans
そうしたら、すぐにお宅へも知らして上げましょう」
お常が、一緒に来るというのを無理に帰して彼女は、そこから久米川に沿って歩みだしました。
すると、間もなく、また彼女を追いかけて来た男があります。お常が帰るとすぐに駆けて来たものらしく、野鍛冶の半五郎が、拝島まで送ってゆくと言って、おりんのあとにつきました。
次郎はすきな子だし、お常は質朴な女だしするが、おりんは前から片目の半五郎の性質の悪いのを聞いているので、その親切もなんとなく気味わるく思われて、
「帰って下さい。ひとりで行きますから」
たって断りましたけれど、半五郎は帰る気ぶりもありません。黙々として尾いて来ます。
しかし、そうして半里ばかり歩くうちに、おりんの懸念も薄らいできました。半五郎がついて来たのは、決して、ほかの邪心をかくしているのではなく、彼もまた、次郎の身を案じて、一刻も早く、その安否が知りたいためだという事が、動作やことばのうちに、正直にあらわれて見えたからです。
「半五郎のような破落者でも、わが子の心配には、あんな素直な人間になって、しおれ返って心配しているものを」
おりんは御隠家様の憂うつを、いとどお気の毒に思いやりました。