Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

りょうきのはて

猟奇の果

江戸川 乱歩

Lisez 猟奇の果 (りょうきのはて) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 134 971 caractères · 270 écrans

Aozora Bunko

波越警部は少からずテレた形で、

「ただ、念の為に一寸御尋ねしたまでです」

と苦しい云い訳をしたが、内心では、

「家に同居している社員などの証言では、どうも少し」

と半信半疑であった。

それから暫らく雑談を交わしたあとで、警部は編輯所を辞して、東亜ビルの玄関を出た。「この足で品川の留守宅を訪ねて、傭人を検べて見るかな」と考えながら、半町も歩いた時、突然うしろから呼びかけるものがあった。

振向くと、さっきの山田という社員が、追駈けて来たのだ。そして、

「御一緒に警視庁へ参りましょう」と、変なことを云う。

「エ、警視庁に何か御用がおありですか」

「ハア、その高名者番附とかを一度拝見したいと思いましてね」

波越氏はハッとして、相手の横顔を凝視した。

「君は誰です」

「分りませんか」

人通りの少い横丁へ曲ると、山田社員は、眼鏡をはずし、ふくみ綿をはき出し、チョビ髭を払い落し頭の毛をモジャモジャとやった。

「アア、明智君」

波越警部は、びっくりして叫んだ。

顔料はまだそのままだが、顔の形は明智小五郎に相違ない。彼は警部の驚き顔を無視して話し始める。

「さっきの僕の証言は嘘じゃない。