Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

りょうきのはて

猟奇の果

江戸川 乱歩

Lisez 猟奇の果 (りょうきのはて) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 134 971 caractères · 270 écrans

Aozora Bunko

君はよく実際の出来事はつまらないと云っているが、こいつばかりは君も驚くに相違ない。事実は小説よりも奇なりって云う、僕の持論を裏書きする様な事件だよ」

「活動写真の筋がかね」

「マア、見れば分るよ。ところで、その絵を見る前に、君の記憶を確めて置き度いのだが、今年の八月二十三日に君は東京にいた筈だね」品川は次々と奇妙なことを云い出すのである。

「八月と、八月は二十日まで弁天島にいた。弁天島を引上げると同時に東京へ来た。そして確か十日ばかりいた筈だから、二十三日は、無論東京にいた訳だよ」

愛之助は相手の意味は分らぬけれど、兎も角も答えた。

「しかも、丁度二十三日に僕と逢っているのだよ。日記帳をくって見て、それが分った。僕達はあの日帝国ホテルのグリルで飯を食った。君が僕をあすこの演芸場へ引ぱって行ったのだ」

「そうそう。そんなことがあったっけ。セロの演奏を聴いたのだろう」

「そうだ。僕はなお念の為、あれが二十三日だったということを、ホテルに聞合わせて確かめたから、この点は間違いがない」青木愛之助の好奇心は、愈々高まった。品川は一体全体、何の必要があって、八月二十三日を、かくも重大に考えているのであろう。