Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

りょうきのはて

猟奇の果

江戸川 乱歩

Lisez 猟奇の果 (りょうきのはて) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 134 971 caractères · 270 écrans

Aozora Bunko

明智は困惑の極、救いを求める様に宮崎氏の顔を眺めた。この変な、名探偵にも似合しからぬ仕草は、已に二度目であった。

「つまり、あなたは、この犯罪は全く解決不可能だと考えられるのですか」

宮崎氏は不満の色を浮べて云った。

「そうです。……併し、若し、そういうお答えでは満足出来ないとおっしゃるならば……」

「エ、すると何か……」

宮崎氏は果し合いでもする様な、恐ろしい目つきで、名探偵の顔を凝視した。

「恐ろしいことです。いや、寧ろ滑稽なことです。併し、同時に算術の問題の様に、簡単明瞭な事実です。唯一にして避くべからざる論理的帰結です」

「それは?」

「それは、つまり……」明智は三度、救いを求める様なみじめな表情になった。「信じられぬ。私は、その理論の指しているものを信じることが出来ないのです。怖いのです」

「云ってごらんなさい」

「私の留守中、娘さんに近づき得た人物は、天にも地にもたった一人であったと申上げるのです」

「たった一人? それは、つまり、わしのことでしょう」

「そうです。あなたです」

宮崎氏は妙な顔をして、目をしばたたいた。

「すると君は、娘を殺した犯人は、娘の実の父親であるわしだとおっしゃるのか」