Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
りょうきのはて
猟奇の果
江戸川 乱歩
Lisez 猟奇の果 (りょうきのはて) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 134 971 caractères · 270 écrans
「さて、そこで、これを読んでくれ給え」
品川は、ポケットから、一通の手紙を出して、愛之助に渡した。
開いて見ると、左の様な文面である。
拝復
御尋ねの場面は、京都四条通りです。撮影日附は八月二十三日です。これは撮影日記によって御答えするのですから、万々間違いはありません。
右御返事のみ。
齋藤久良夫
品川四郎様
「齋藤久良夫というのは、確か日活の監督だね。知っているのかい」愛之助は手紙を品川に返して、云った。
「そうだよ。『怪紳士』を作った監督だよ。知っている訳じゃない。突然手紙で尋ねてやったのだ。感心にすぐ返事をくれたよ。ところで、この手紙が証拠第二号だ。つまりこの手紙によって、『怪紳士』のある場面が、八月二十三日に、京都四条通りで撮影されたことが、確実になった訳だ」
品川はまるで裁判官か探偵の様な言い方をした。八月二十三日というものを、あらゆる方面から研究して、動きの取れぬ様にしようとかかっている。だが、それは一体全体何の為にだ。
「オヤ、こいつは面白くなって来たぞ」
愛之助は薄々事情を悟ることが出来た。なる程、これは品川の云う通り、一大椿事に相違ないと思った。