Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
りょうきのはて
猟奇の果
江戸川 乱歩
Lisez 猟奇の果 (りょうきのはて) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 134 971 caractères · 270 écrans
夕刊の写真に二人並んだ品川四郎のこと
彼の全く知らぬ蔭の世界で、どんな意外な出来事が起っているか、分ったものではないのだ。
青木は突然走る様に歩き始めた。遥かに見えている彼の邸の洋館の二階へ目を据えて、息をはずませ、暗闇の小石につまずきながら、恐ろしい勢いで歩き始めた。
夕刊の写真に二人並んだ品川四郎のこと
青木愛之助は此頃悪夢に悩み続けていた。友達の科学雑誌社長の品川四郎が離魂病みたいに二重にぼやけて、あっちにもこっちにも存在する。しかも顔から姿から声までも、一分一厘違わない二人の奴が、同じ部屋で対面さえしたのだ。彼は品川四郎と一緒になって、そのもう一人の品川四郎を追駈け廻すけれど、相手は、どこか化物じみた風で、巧みに身をかわし、姿をくらましてしまう。青木も品川も、数ヶ月というもの、このいまいましい奴の探索にかかり果てている始末だ。
だが、これまでは別に害をする訳ではなく、ひどく不気味は不気味ながら、直接恐怖を感じる程のことはなかったのだが、最近に至って、ギョッとする様な途方もないことが起った。というのは、ある晩青木愛之助が、名古屋の鶴舞公園で、そのもう一人の品川が、どこかの奥さんとひそひそ話をしている所へぶつかった。