Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ねこののみとりぶし

猫の蚤とり武士

国枝 史郎

Lisez 猫の蚤とり武士 (ねこののみとりぶし) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 185 496 caractères · 368 écrans

Aozora Bunko

民弥はこう叫ぶと地団太を踏んだ。

「宥免状入りの人形箱、奪われたとは我らに致命! ……やあ方々!」

と鵜の丸兵庫は、同志に向かって大音に叫んだ。

「あの箱をこっちへ! ……死を期してもこっちへ! ……取り返されい取り返されい!」

自身真っ先に後を追った。

それにつづいて義党の面々、民弥を雑えて後を追ったが、こうなると往来の混雑が、妨害をして人形箱を担いだ、三十郎配下の無頼漢の群へ、容易に追いつくことが出来なかった。

走りながらも鵜の丸兵庫は、五十嵐右内を取り返したことを、言葉せわしく物語り、幸い取り返しは取り返したものの、紀州藩士と井上家の士とが、見られる通り大挙して、追い迫って来ると物語った。

民弥は民弥で意外の出来事を――すなわち桔梗屋が出火したことや、それは三十郎とその一味とが、放火した結果らしいということや、火事より避難しようとして、人形箱を梶子と担い、宿の廊下まで出たところを、三十郎と一味とに襲われて、衆寡敵せずこのありさまと、面目なげに物語った。

語るも聞くもあわただしかった。

「やあ菊女殿が萩丸殿を連れ、同志の面々とそこにおられるぞ!」