Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

どうひょう

道標

宮本 百合子

Lisez 道標 (どうひょう) de 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 846 457 caractères · 1672 écrans

Aozora Bunko

『むくつけき小羊』にはもったいないと思ったのかもしれない」

悄気ていたつや子が笑いだした。「むくつけき小羊」というのは、和一郎が小枝の気をそこなうようなことをしたとき、小枝の前で自分をせめ、へりくだる言葉として使ったのがはじまりで、家族の若いものたちの間にはやっているのだった。

親たちが留守になっても、マダム・ルセールは通って来て、伸子とつや子のために食事の仕度をしているのだったが、伸子は、いつとはなしに、献立がかわって来ているのに心づいた。おいしい小粒青豆がひっこんで、ふと気がついたとき皿に出ているのは、ありふれたさや豆だった。前菜からサーディンやソーセージという類のものが消えた。伸子は、僅かの間のことはそれでもいいという気だった。その分だけをマダム・ルセールとその家族が食べているなら、結局無駄ではないのだから。マダム・ルセールが通って来て働くようになってから、泰造は一日およそいくらと見つもって、三日分ほどずつまとまった金を、マダム・ルセールに自分でわたしていた。そして、精算書を出させていた。マダム・ルセールの計算書は、肉類いくら、野菜いくら、という風に金額でかかれていて、何の肉をどれだけという分量は記入されなかった。