Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

どうひょう

道標

宮本 百合子

Lisez 道標 (どうひょう) de 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 846 457 caractères · 1672 écrans

Aozora Bunko

女の体にそって柔らかく流れおちる線を、快い抵抗でうけとめるように、その年の女の手套は、西洋剣術用の手套のように高く、さき開きになった装飾のふちをもっていた。この腕環も、柔らかく胸から背へとむき出された女の体の線を、しなやかな手頸で重く強烈にひきしめてアクセントづけようというのだろう。贅沢に暮す女の手頸のほそさ、白さ、しなやかさを逆に強調するように、サファイア色の腕環はほとんど過分な重みをもち、渋さをもち、同時に豪華さをもっている。

しばらく眺めていて伸子が、はげしく興味をとらえられたのは、女の肉体とかその線とかいうものに対するパリのデザイナーの感覚だった。こういうデザインをするのは女ではない。伸子は感興をつかまれてそう考えた。男が、その感覚の上ではっきり女というものを肉体と精神で意識して、その女を活かし、発揮させ、変化あらしめ、より女として表現するために、こういう腕環のような女の装身具は、重々しく、つよく、むしろ女の外から、女の柔かさをひきたてるものとしてつくっているのを、面白く思った。パリの婦人用家具が女の体の曲線にそっていて、装身具の小物類は女の曲線へのアクセントとして対照的な角度から、美しさをひきたてるように考えられている。