Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

きょうしゅうのしじん よさぶそん

郷愁の詩人 与謝蕪村

萩原 朔太郎

Lisez 郷愁の詩人 与謝蕪村 (きょうしゅうのしじん よさぶそん) de 萩原 朔太郎 (はぎわらさくたろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 39 038 caractères · 78 écrans

Aozora Bunko

陽炎や名も知らぬ虫の白き飛ぶ

白梅や誰が昔より垣の外

蔦かずらの纏う廃屋の中から、壁を伝って煙が洩れてる。(人が来て住んだために。)その煙は空に融け合い、霏々として降る春雨の中で、夢のように白く霞んでいるのである。廃屋と、煙と、春雨と、好個の三画題を取り合せて、真に縹渺たる詩情を描き出している。蕪村名句中の一名句である。

陽炎や名も知らぬ虫の白き飛ぶ

この句の情操には、或る何かの渇情に似たところの、ロマンチックの詩情がある。「名も知らぬ虫」という言葉「白き」という言葉の中に、それが現われているのである。某氏初期の新体詩に

若草萌ゆる春の野に

さまよひ来れば陽炎や

名も知らぬ虫の飛ぶを見て

ひとり愁ひに沈むかな

と言うのがある。西詩に多く見るところの、こうした「白愁」というような詩情を、遠く江戸時代の俳人蕪村が持っていたということは、実に珍しく不思議である。

白梅や誰が昔より垣の外

昔、恋多き少年の日に、白梅の咲く垣根の外で、誰れかが自分を待っているような感じがした。そして今でもなお、その同じ垣根の外で、昔ながらに自分を待っている恋人があり、誰れかがいるような気がするという意味である。この句の中心は「誰が」という言葉にあり、恋の相手を判然としないところにある。